スポーツアニメの一大ジャンルに成長したサッカーアニメの名作7選

2017年9月6日

サッカーアニメの名作7選

日本はいろいろな意味で世界でもユニークな存在といえます。それは文化の面でも多々見受けられ、そのひとつが世界に冠たるアニメ文化でしょう。日本を代表するアニメーターとして有名なのはアカデミー賞をはじめ数々の作品賞を受賞している宮崎駿監督ですが、サッカーをテーマにしたアニメも実に多彩です。

以前はプロ野球や女子バレーボールなどもアニメで人気がありましたが、サッカー人気の高まりという時代背景に合わせて、サッカーのアニメも多くのファンから支持を得ています。そこで、数多いサッカーアニメから伝説的な7作品をピックアップして、その魅力を探ってみましょう。

大人も学べるサッカーアニメのストーリー

NHKをはじめ各民放テレビ局は、数多くのアニメ番組を放映しています。アニメには漫画をアニメ化したものや、オリジナルのアニメなどがあります。また、アニメの題材も多岐にわたっていて、その中でも不動の人気を誇り、常に何らかの作品が人気を集めているのがサッカーアニメです。

これらのサッカーアニメで特徴的なのは、小中学生の少年が主人公の作品で、そのアニメを通じて少年が成長していく過程を描いた作品が多いことです。もちろん架空のプロサッカー界をテーマにした作品もあります。またこれも特徴のひとつとして、強いサッカーチームや優秀な選手を描くというよりは、むしろ弱小チームに有能な選手が入ってきて、チームが強くなる、あるいは下手な選手がJリーガーを目指すような選手になるという、ある意味では大人が忘れてしまったようなものを教えられる部分も多々あることです。

伝説的サッカーアニメ7選

サッカーのサポーターならご存知であることは承知のうえで、あえてここでいくつかのサッカーアニメの内容や、その作品が持つメッセージにスポットを当ててみましょう。サッカーアニメはとにかく数が多く、ここでは誰もが異論なく名作だと言えるような7つに絞りました。

(1)GIANT KILLING(ジャイアントキリング)
2010年4月から9月まで、NHK BS2、BS hiで放映された全26話のテレビアニメで、後に地上波テレビでも放映されて、大人気を博しました。
あらすじは、Jリーグを想定した架空のリーグジャパンフットボールに所属するチームETUにかつてのスター選手が監督として迎えられます。ETUは開幕から連敗を重ねるが、徐々に調子を上げてリーグの台風の目になっていくというサクセスものです。
次の展開を期待されるストーリー展開が巧みで、サッカーアニメ界ではひとつのベンチマークとなった感すらあります。

(2)ホイッスル!
少年漫画を原作としたアニメで、原作は1998年から2002年まで4年間にわたって週刊誌に連載されました。
サッカーが好きな中学生がJリーガーを夢見ているという設定です。主人公はサッカーの名門校に通っていながらも、どちらかと言えば決して上手とは言えない少年でしたが、弱小校に転校した関係で転校先のサッカー部でエース扱いを受けてしまい、これではいけないと一念発起し練習に明け暮れます。
ライバルと切磋琢磨しながら徐々に選手として、また一人の人間として成長していくというもので、ある意味では大人の社会と相通じるものがあります。なお、このアニメと類似した作品に「銀河へキックオフ」があります。

(3)蒼き伝説シュート!
このアニメはなかなかの大作で、ストーリーは第一部から第四部まであります。
サッカーへの情熱なら誰にも負けない主人公が、頭が良くサッカーにおいても天才的なセンスを持つ友人と、一見不良に見えるものの不屈の闘志と根性を持つ友人、この親友二人を中心にチームメンバーと努力を重ねながら、強豪と激戦を繰り広げていきます。
少年漫画らしい必殺シュートの数々や、サッカーについて詳しく解説されており、同年代の少年世代から絶大な支持を集めました。

(4)キャプテン翼シリーズ
サッカーアニメの筆頭格として扱うべきキング・オブ・サッカーアニメです。略して「キャプ翼」。
日本におけるサッカーの知名度アップ、人気度アップに大きく寄与したアニメ作品と言えるでしょう。海外にも多くのファンがいて、現役トッププレイヤーの中にも愛読者がたくさんいます。
昭和版、平成版、第1期のシリーズアニメと作品は長期にわたっており、スタート時、主人公の大空翼は小学生です。その後成長を続け、ついにはヨーロッパリーグで活躍するというところまでストーリー展開をしました。

(5)がんばれ!キッカーズ
原作は月刊誌の連載漫画です。小学生が主人公で、やらなければ強くなれないと、頑張ってチームを全国大会に導くという、この種の作品に多く見られたサッカーのサクセスストーリーです。

(6)ハングリーハート WILD STRIKER
サッカーが大好きだった少年が、一時期はサッカーを止めようとするものの、サッカー好きな仲間との交友でサッカーへの情熱を取り戻し、成長していくというストーリーです。
いかに人には良い仲間が必要なのかを教えられるという意味で、サッカーアニメという範疇を超えたヒューマンストーリーでもあります。

(7)イナズマイレブン
他のサッカーアニメ同様、主人公は中学生です。こういったところに、日本でのサッカー浸透度が深くなっていること感じることができます。
作品としては大作の部類に入り、単なるサッカーアニメというより、宇宙人とサッカーで対決する描写が登場するなど、サッカーというテーマを損ねることなく荒唐無稽な設定を見事に描いた作品です。

サッカーアニメのW杯があれば日本は優勝確実

代表的と思われる7つのアニメ作品を見てきましたが、このほかにも知名度の高いサッカーアニメは数多くあります。
総括的に見ますと、どのアニメにも共通して言えるのは、日本でしかできない出来栄えの作品が目白押しだということです。ストーリーが素晴らしいのはもちろん、心理描写の巧みさ、躍動感やスピード感のある構図と動きから来る圧倒的な迫力など、サッカーアニメを通じて卓越した日本のアニメーション技術が随所で感じられます。
日本のテレビアニメやテレビドラマは海外で好評を博していますから、これらのサッカーアニメでFIFAワールドカップを行なえば、日本の優勝は間違いないでしょう。