サッカーユニフォーム、着方に対するこだわり。

2017年9月6日

サッカーユニフォーム、着方に対するこだわり。


半袖にこだわる人、長袖にこだわる人、様々な着方があります。

サッカーのユニフォームはかっこいい!という声は以前からありましたが、最近ではそれがさらに強くなっているように感じます。
1993年(平成5年)のJリーグ誕生から時を経て、ようやく日本でもサッカーがメジャースポーツとして定着してきたということでしょう。

Jリーグが始まった頃、サポーターやサッカーファンの視線は選手のパフォーマンスのみに注がれていました。
ところが最近では、サッカー選手が着用するユニフォームにまで関心の幅が広がり、今やサッカーユニフォームを一般の人が日常的に着ることも珍しくなくなってきました。
さらには、サッカー選手のユニフォームの着方もサッカーファンの間で話題になっているようです。

今回は、Jリーガーやサッカーファン達のユニフォームの着方について紹介・解説していきたいと思います。

■サッカーユニフォームの仕様

サッカーのユニフォームの上(トップス)には長袖と半袖があります。
また、ポロシャツのような襟がついているものや、丸首、Vネック、クルーネック、特殊な形状の襟などバリエーションは非常に豊富です。
さらに、デザインとなると千差万別で、使われている色もさまざまです。

ユニフォームのデザイン・色・襟などについてはチーム幹部や協会がメーカーと話し合って決めますが、半袖か長袖か、大き目サイズかぴったりサイズを着るかは選手が選ぶことができます。
襟つきのユニフォームなら襟を立てるか寝かすかも選手の自由ですし、ソックスを伸ばす、もしくは折り返したり、リストバンドをするのも認められています。

意外にもユニフォームの着方にこだわりのある選手は多く、細かい部分を観察していくと、面白いことが見えてきます。

■半袖サッカーユニフォームを愛用する選手

基本的に、サッカーのユニフォームは半袖です。
というのも、サッカーは広いフィールドを長時間走り回るスポーツですから、半袖の方が涼しく快適だからです。
ここでは冬でも半袖を着てしまう程、半袖ユニフォームを愛用している選手達を紹介していきましょう。

槙野 智章 選手

2016年現在、浦和レッズに所属するディフェンダー。日本代表でもおなじみですよね。
彼は寒い日にも半袖を愛用していることでも有名で、理由としては「とにかく動きやすさを重視したい」「着込むのが嫌い」と語っています。

田中 達也 選手

2016年現在、アルビレックス新潟に所属するフォワードで、日本代表で5年間、浦和レッズで12年間活躍したベテラン選手です。
彼もまた冬でも常に半袖ユニフォームを着用しています。理由は語っていませんが、ドリブルが得意な選手なので、袖を掴まれにくくするためと言われています。

安田 理大 選手

2016年現在、名古屋グランパスに所属するディフェンダー・ミッドフィルダーで、日本代表や、オランダのフィテッセで活躍したことで有名です。
安田選手も、どんなに寒くても常に半袖ユニフォームを着用しています。本人は「気合いを入れるため」と語っていますが、夏にあえて長袖を着用して気合いを入れる、という試みは行っていないようです。

■長袖サッカーユニフォームを愛用する選手

半袖ユニフォームに比べると、長袖ユニフォームを常に着用している選手は多くありません。
しかし、少数ながら「どんなに暑くても長袖しか着ない」という強いこだわりを持つ選手が何人か存在します。

柏木 陽介 選手

2016年現在、浦和レッズに所属するミッドフィルダー(ボランチ)。最近の日本代表では長谷部選手とのダブルボランチで活躍しています。
常に長袖ユニフォームを着る選手の代表と言われるほど有名で、理由としては「相手選手の素肌と自分の素肌が触れるのが嫌」「汗が飛ぶのを防ぎたい」と語っています。

遠藤 保仁 選手

2016年現在、ガンバ大阪に所属するミッドフィルダー(ボランチ)。国際Aマッチ150試合出場を誇り、日本代表の最多出場記録の保持者としても有名ですよね。
遠藤選手も常に長袖ユニフォームか長袖アンダーを着ています。これは「肌が非常に弱く、転んだとき肌が芝生に触れると肌が荒れてしまうから」という理由からです。
ちなみに、上記の理由からハーフタイムには必ずシャワーを浴び、予備のユニフォームに着替えるという徹底ぶりだそうです。

■その他、特殊な着こなしにこだわる選手

前述したように、長袖や半袖以外にも選手が自由にできる部分があります。
襟やソックス、リストバンドなど、独特のこだわりを持つ選手達を紹介していきましょう。

柿谷 曜一朗 選手

2016年現在、スイスのFCバーゼルに所属するミッドフィルダー・フォワード。セレッソ大阪や日本代表での天才的な冴えが印象的な選手です。
柿谷選手はソックスを限界まで(膝上まで)伸ばして着用していることで有名で、伸ばしすぎて女性用ストッキングのように肌が透けて見えてしまう程です。

宮市 亮 選手

2016年現在、ドイツのFCザンクトパウリに所属するフォワード。かつてアーセナルにスカウトされたことで有名になりました。
宮市選手はソックスを膝あたりまで上げて着用しています。100mを10秒台で走るスピードを誇る選手なので、転んだときの摩擦から足を保護するためと言われています。

本田 圭介 選手

2016年現在、イタリアのACミランに所属するミッドフィルダー・フォワード。日本代表の中心人物としておなじみですよね。
2012年~2013年の日本代表ユニフォームは赤い縦ラインが特徴的で、ソックスの中央にも赤い縦ラインが配置されたデザインでした。
しかし、本田選手はソックスを足首の部分で切り離し、赤い縦ラインが横に来るように回転させていました。
これは、足の赤い縦ラインの位置や角度から重心やキックの方向を読まれるのを嫌ったからと言われています。本田選手ならではの非常に高いプロ意識がうかがえます。

細貝 萌 選手

2016年現在、ドイツのVfBシュトゥットガルト所属に所属するディフェンダー・ミッドフィルダー。浦和レッズや日本代表で活躍していたことで有名です。
細貝選手は長袖ユニフォームを微妙にまくり上げ、七分袖にした上でリストバンドをつける、という独特な着こなしが特徴的です。
理由は明かされていませんが、これはファッションによるものでしょう。

西澤 明訓 選手(引退)

かつてセレッソ大阪や日本代表での活躍、スペインのRCDエスパニョール、イングランドのボルトンなどの海外挑戦で有名な、日本を代表するフォワードの一人です。
西澤選手といえば襟。ファッションによるものでしょうが、とにかくユニフォームの襟を立てることが大好きで、RCDエスパニョール移籍の際は自身のWEBサイトで「エスパニョールのユニフォームには襟がありません。残念!」と語っています。

奥 大介 選手(引退)

ジュビロ磐田や横浜F・マリノス、日本代表で活躍したミッドフィルダーです。
柿谷選手や宮市選手とは逆に、ソックスを下げて着用していたことで有名なのが奥選手です。レガースのあたりまでソックスを下げていたので、まるでルーズソックスのようでした。
これはファッションとしてだけでなく、足が非常に太いため、ソックスのゴムによる圧迫で違和感や疲労を感じるから、とされています。

■サッカーファンのユニフォームの着方

男性がサッカーのユニフォームを普段着に着るのは今でこそ珍しくない光景ですが、最近では女性が着ている光景もよく目にします。
意外性から来るものかもしれませんが、サッカーユニフォームは女性に大変よく似合うように思えます。

女性からの一番人気は日本代表のサムライブルーで、次いでブラジルのカナリア軍団のカナリアイエロー、そして三番目は爽やかなイメージのアルゼンチンの白色と水色のストライプ、四番目は冷静でクールなドイツの白いユニフォームの順となっているようです。
サッカーユニフォームの着方のポイントはスカートにあり、たとえばサムライブルーのユニフォームと白いひざ上のスカートは、色のコントラストとして定番とも言われています。

男性の場合は上半身にユニフォーム、下半身にジーンズなどのズボンを合わせるのが定番ですよね。
ジャージやスポーツパンツをはいてしまうと、本格的になりすぎてしまい、違和感が強くなってしまうかもしれません。

女性でも男性でも、ポイントとしてはボトムに強すぎる色を選ばず、シンプルなデザインでまとめることと言えるでしょう。
ぜひ、自分に合うデザインのサッカーユニフォームを探して、コーディネートを試してみてください。